クアアイナとマクドナルド
家族で渋谷へ遊びに行った。
二手に分かれて子供とクアアイナへ食事したところ、これがかなり美味しかった。
私が頼んだのは、モッツレラベーコンバーガー。
普段、マクドナルドに慣れている庶民の私には、別段期待していなかった。
しかし、たけぇなぁと。
なにせセットで軽く1.3Kいくのだ。
二人だと3Kくらい。
たけぇ高すぎる。マックだったら1.5Kで済む。
残りの1.5kで炭酸水と白角ウイスキー買えるわ。
と脊髄反射で思ったくらいだ。
店内を見渡すと
昼時ジャストなうなのに、人もそれほど混んでおらず、頭の悪い子どもの泣き声も聞こえない。
いるのは、衣食住の環境が良く、順調に育った成人近い男女ばかりだ。
少し席が狭い気がしたが、マクドナルドの強烈な貨物感はない。
木の椅子だしな…プラスチックではないのだ。
それも、また…よし。
先にドリンクが来た。
子供はコーラだ。いつもコーラだ。
お前はコーラ飲まないと病気になるくらいのアレなのか。
コーヒーもきた。
マックよりも美味しい…気が…する。
マックはコーヒーではないと、誰かが言っていた気がする。
もしかしたら、私は今までコーヒー風味の出し汁をコーヒーと思っていたのかもしれない。
そんなこんなで、お待ちかねのバーガーが到着。
!!……むう…今までマクドナルドで食べていたハンバーガーは真っ赤なニセモノ。
悔しいが、お肉の味がする。
わかっていたんだ、マックのハンバーグは真っ当なお肉じゃないって。目を背けていたことに気付かされた。
よく考えたら、このハンバーガーセット、1.5kだけど、マックだってちゃんとしたビッグマック食べようと思ったら0.7Kぐらい。一回マクドナルドを我慢すれば(もう我慢する必要ないが)クアアイナを食べられるのだ。
値段や慣れで私は資本主義の罠に嵌っていた。
子供は、クアアイナで人間らしい食べ物を食べた気がすると言っていた。
この、現代社会で私たちは大切な何かを見失っていたのかもしれない。